はじめに
※アイキャッチ画像は2023年11月1日 21時台(JST)に当方が撮影したものです。最近の画像ではありません。
明日、2026年1月10日は木星の衝です。
衝の時期は木星が一晩中見えている時期です。冬でシーイングはあまりよくないですが、明るく目立つ木星の観測をしてみるのはいかがでしょうか。
木星の観測でやはりチェックしたいポイントとして大赤斑が見えているか否かは大きいのではないでしょうか。大赤斑の位置は日々微妙に変わっていて修正を行うことでオープンソースのプラネタリウムソフトStellariumでも合わせることができます。
参考:
https://www.astroarts.co.jp/special/2026jupiter/index-j.shtml
設定画面までの手順
- 「空と表示の設定」を開く

- 「太陽系天体」→「大赤斑の詳細設定」をクリック

- 「最新の観測結果を見る」をクリック

この箇所ではまりました。JUPOSプロジェクトの大赤斑経度の観測結果グラフが記載されているページが開くのですが、入力すべき数値値がないのです。
https://jupos.hier-im-netz.de/rGrs.htm
対処方法
GPT5.2を利用していくつかの方法を調べたところ、下記のサイトを利用して、指定した時刻の大赤斑の位置を取得することにしました。
https://ssp.imcce.fr/webservices/vo-tools/jgrs/
大赤斑の経度を取得
適当なLinux環境などcrulコマンドとjqコマンドが使える環境で下記のコマンドを実行し、大赤斑の経度を取得しました。
$ curl --silent "https://ssp.imcce.fr/webservices/vo-tools/jgrs/ephemeris/2026-01-08T00%3A0%3A0" | jq
'.data[] | ."GRS long"'
86.73240756797799
この例では、2026-01-08 00:00:00の大赤斑の位置を取得しています。
この結果から、Stellariumの設定画面にある「大赤斑の経度」と「元期(UTC)」の入力値は「87度」と「2026-01-08 00:00」となりました。
一年の経度変化の計算
先ほどのサイトを使い、一年の経度変化の値も計算します。
Pythonが使える環境(Jupyter Notebookなどがあれば良いです)を利用して、入力値を取得しました。
wsl:~$ python -m venv tempvenv
wsl:~$ . tempvenv/bin/activate
(tempvenv) wsl:~$ pip install requests
(tempvenv) wsl:~$ python
Python 3.11.14 (main, Dec 12 2025, 10:53:30) [GCC 13.3.0] on linux
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>
import requests
def grs_long(iso):
# iso例: "2026-01-08T00:0:0"
url = "https://ssp.imcce.fr/webservices/vo-tools/jgrs/ephemeris/" + iso.replace(":", "%3A")
j = requests.get(url, timeout=30).json()
return j["data"][0]["GRS long"]
L0 = grs_long("2025-01-08T00:0:0")
L1 = grs_long("2026-01-08T00:0:0")
# 360度またぎを -180..+180 に折り返し
delta = ((L1 - L0 + 180) % 360) - 180
drift_deg_per_year = delta
print("L0=", L0, "drift=", drift_deg_per_year)
L0= 68.42920783460764 drift= 18.30319973337035
最終的に入力した値は以下の値になりました。
答え合わせ
日本の継続的に太陽系惑星を観測しているコミュニティ「月惑星研究会 ALPO-Japan」さんのページにある直近の観測写真と見比べて大赤斑の位置がほぼ合っている事を確認しました。
■トップページ
https://alpo-j.sakura.ne.jp/index.htm
■比較対象としたページ
https://alpo-j.sakura.ne.jp/kk26/j260107z.htm
